生き物調査&多摩川の水質調査2022

子どもたちは虫取り網を持ち、元気にたくさんの虫を捕まえてくれました。

毎年恒例の調査です。
生活クラブ運動グループにしたま地域協議会の一員として参加しています。
昨年と同じ場所、羽村市根がらみ前水田付近(チューリップで有名なところです)で今年も同じ季節、8月27日(土)に開催しました。
6家族10人が参加し、夏の蝉の声と秋の虫の声が入りまじる午前6時半から8時まで、生き物調査および多摩川の水質調査をしました。

前日に少し雨が降り、湿った状態の原っぱでしたが、モンキチョウ、ハサミムシ、アマガエル、トノサマバッタなど、よく見かける虫とたくさん出会えました。水田周辺にはウスバキトンボ、ミヤマアカネ、アオイトトンボ、ショウジョウトンボなど、たくさんの種類のトンボがいました。今年は猛暑で虫もあまり活動していないと聞きましたが、涼しい時間帯ということもあり20種類ほどの生き物を見つけることができました。

 

ショウジョウトンボは目も体も真っ赤です

 

用水路にいたシマドジョウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022 川の水調査結果

水質調査は多摩川の水を採水して、パックテストによる調査を行いました。COD(化学的酸素要求量)、アンモニウム態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素、りん酸態りんの5つの試薬で測定しました。試薬の数値はどれも「問題なし」の基準内で、きれいな川であることを示す数値でした。近くの用水路も調べましたが、だいたい同じ数値でした。毎年継続して同じ場所を調査することで、川を守っていく意識が高まります。これからも継続していきたいです。

パックテストによる水質調査。試薬の入ったパックに採取した水をいれ色で反応を見ます

 

 

 

 

 

実施場所:羽村市根がらみ前水田付近 多摩川&用水路
実施日時:8月27日(土)7:00
天候:前日雨、当日曇り   川の状態:流量は通常、濁りはなし
※2021年多摩川と2022年多摩川は同じ場所

(単位:mg/L)

2021多摩川 2022多摩川 2022用水路 評価目安
COD(科学的酸素要求量) 8以上 2~4 2 川なら0~5が望ましい
りん酸態りん(PO43--P) 0.02ー0.03 0.02 0.02~0.05 0.05未満はきれい0.05~0.2は少し多い
アンモニウム態窒素(NH4+-N) 0.2ー0.3 0.2以下 0.2以下 0.2未満はきれい 0.5以上は少し多い
亜硝酸態窒素(NO2--N) 0.05以下 0 0 通常は0.02以下
硝酸態窒素(NO3--N) 0.2 0.2 0..2~0.5 通常は1~2前後 1未満は少ない