7月はシャボン玉月間です

さぁせっけんで!自分も地球も輝く未来へ!

2023シャボン玉月間ポスター

2023シャボン玉月間ポスター

私は滋賀県の出身です。滋賀県と言えば真ん中にある琵琶湖。県内の公立小学5年生には琵琶湖の上で一泊する宿泊学習があり、小学生の頃から何度となく水に関する学習をしてきました。そんな琵琶湖と密接な関係があるのがせっけん運動です。

1977年5月、琵琶湖に悪臭を放つ淡水赤潮が発生し、その原因の一つが肥料や合成洗剤に含まれている「りん」であるとわかりました。この赤潮の発生を契機に、消費者団体をはじめとする各種団体など県民が主体となり、合成洗剤の使用をやめ、粉せっけんを使おうという運動が生まれました。これがいわゆる「せっけん運動」です。主婦層を中心に「せっけん会議」が設立され、行政に強く働きかけることで、1980年には通称:琵琶湖条例と言われる、富栄養化を防止する条例が施行されました。

滋賀県では7月1日を「びわ湖の日」と定め、琵琶湖を守り、思いを寄せる日にしています。私も、琵琶湖の水は京都や大阪の人が使うというだけでなく、水は循環してやがて自分たちのもとに帰ってくるという意識をもった生活をしていたように思います。

シャボン玉月間は1984年から毎年7月を中心に行なってきた全国統一のせっけん使用推進活動です。「安全性や環境影響に不安のある合成洗剤の使用をやめて、せっけんを使いましょう」をコンセプトに、ポスター等を用いて、せっけんの使用を広く地域へ呼びかけます。公民館でせっけんを使用してもらうなど、行政や地域と手を取り合い、水環境を良くしていくように働きかけていきたいですね。(会員:スエナガ)

 

しゃぼん玉月間では、自治体の首長にメッセージを依頼しています。
加藤市長からも下記のようなメッセージをいただきました。

「せっけん使おう!7月はシャボン玉月間」に寄せて

福生市長  加 藤 育 男

福生市内を流れる多摩川には、かつては礫河原の象徴であったカワラノギクが生育しており、市民、研究者、河川管理者と地元自治体の福生市が連携し、季節に応じた環境の整備や生育状況の観察等を通じて、水環境の保全に取り組んでおります。

また、同じく多摩川をフィールドに活動を行う「福生水辺の楽校」では、水生生物の観察や手作りのいかだによる川下りなど、年間を通じた自然体験プログラムを計画し、水に親しむ機会を積極的に創出しております。

今後も保全と親水の両輪で、美しい多摩川を次の世代へと適切に引き継いでまいります。

結びに、石けん運動を通じて、水環境を守られている貴会の取組に敬意を表するとともに、ますますの御活躍をお祈り申し上げます。