容器包装プラスチック中間処理工場に見学に行きました

2006年10月31日 14時51分 | カテゴリー: トピックス

埼玉県狭山市の大誠産業株式会社

 今年4月から始まった、容器包装プラスチック(以下、容プラ)回収。「汚れた物を出している家庭があるが、ちゃんとリサイクルされているのか」「大量に出るが、市の負担が増えたのでは」など、市民から多数の意見がよせられたので、市民のみなさんと見学に行きました。

(写真右:福生市から集められた容プラ)

1ヶ月、トラック40台

 この業者は、工場ばかりでなく畑も点在している工業団地内にありました。工場の中は、臭いも少なく清掃が行き届いていました。各家庭から3週間に1回出される容プラを、(財)日本容器包装リサイクル協会(*)(以後、容リ協会)の規格に合わせるための中間処理を福生市から委託されています。中間処理により、回収され福生リサイクルセンターに集められた容プラは、工場に運搬し、流れ作業で燃えないゴミなど不純物を手作業で取り除き、圧縮し、100kgのベール(固まり)にされます。

 案内していただいた元田さんは、「福生市の容プラはきれいですよ。隣のラインのI市の容プラと比べてください」「でも、容プラ以外のゴミや資源が入っていることがあります。危険物が入っていると容リ協会で最低のランクになってしまうのです」と話してくれました。

福生市から業者に運ばれている容プラの量は、1週間でトラック10台分、重さで4〜5t、完成したベールで40〜50個になります。そのベールは、容プラ協会に引渡し、今度は再商品化業者が落札します。再商品化業者は、圧縮したベールの梱包をほどき、材質に応じて作業員が分別します。分別された容プラは、粉砕機により小さく砕かれ、溶融機で溶かし、小さな固まりにし、さらに細かくします。質の良いものは再生プラスチックに、悪い物は製紙工場などで使われる固形燃料になります。

大誠産業は、再商品化業者としても登録していて、I市の容プラの再商品化もしていました。容リ協会を通す前後で、分別、圧縮、梱包を繰り返すしくみになっており、その度ごとに費用がかかります。

リサイクル貧乏

現在では、容器包装の製造業者と中身メーカーは、リサイクルにかかる費用を一部負担しているにすぎず、回収、分別、保管については責任がありません。その回収、分別、保管は、各自治体が行なっているので、分別するればするほど多額の税金と労力がかかります。

福生市でもゴミ処理に年間16億円かけています。(平成17年度)今回の容プラ回収が始まったことにより、福生市は1年間約2500万円の予算をゴミ処理に加算しました。

消費者が自治体のルールにのっとって分別するのはもちろんのことですが、製造業者と中身メーカーにも、自治体が担っている回収、分別、保管に一定の責任を負うことが必要だと考えます。また、再商品化コストをかけないようにするため、よりリサイクルしやすい材質のもを使うことなども考えていくべきでしょう。容プラ中間処理の現場見ながら改めてリサイクルよりも、リデュース(発生抑制)、リユース(再利用)の優先順位を高くし、循環型ゴミゼロ社会をつくることが必要だと実感しました。
(運営委員 山崎 きぎく)

(写真左:ベルトコンベアから容プラが流れてきて、6人の作業員が異物を取り除く)
(写真右:完成したベール)