おうちでどう伝える?包括的性教育を考える講座を開催①
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2026年10月10日(土)、福生・生活者ネットワークによる「おうちでどう伝える?~子どもに身につけてほしい心と体の知恵~」を開催しました。
(会場:福生市民会館公民館第四・第五集会室)
立川市にあるHope助産院の畠山助産師、柚木助産師にお越しいただきました。
Hope助産院では助産師による産後ケアや赤ちゃん訪問といった事業だけでなく、“THE性教育”としてひとりひとりの心が生きる学びを伝えるため、0歳からの包括的性教育の講座を実施しています。
<包括的性教育と目標>
まずは包括的性教育の概要を説明していただきました。包括的性教育とは、性をめぐるさまざまな要素を含む教育です。
従来の性教育は生殖・性交、性感染症についての知識などが主な内容でしたが、包括的性教育は人間関係やジェンダーの理解など「8つのキーコンセプト」に基づき、年齢に応じて幅広い内容を繰り返し包括的に学んでいくということが重要なポイントです。
性教育の3原則も教えていただきました。(SIECUS:アメリカ性教育・教育協議会より)
| 性教育の3原則
1、性を肯定的にとらえる |
次に、子どもの性被害の実態についてのお話です。
性被害を受けたことのある子どもはおよそ39万人(2021年調査)、一日当たりに換算すると1,000人の子どもが被害を受けているということになります。この数字は一概に被害が増えているということではなく、明らかになっている件数が増えているということです。性被害の男女比でいうと男子:女子は1:2となっており、男子でいうと0~12歳に被害が集中しています。また、加害者については顔見知りが8割近いという状況にあり、「知らない人について行ってはいけない」という教育だけでは子どもは「顔見知りなら大丈夫」と安心してしまう可能性があります。また、近年増えているデジタル性暴力(※1)について、情報ツールによる性暴力は全体の件数で約10%程度となっていますが、対策は全くできていない状況にあるということでした。
こうした被害にあった子どもから、もし相談を受けたら、
①「話してくれてありがとう」と伝える。
②「悪いのは相手で、あなたは悪くない」と伝える。
③根掘り葉掘り聞かず、「だれに」「なにを」の部分だけしか聞かない。そのほかは子どもから自主的に出て来る話のみ受け止める。
そして【#8103(ハートさん)】に電話をする。電話をかけると、性犯罪・性暴力被害等の相談に応じる警察の窓口につながります。
子どもから相談を受けると、大人は驚き、詳細を聞き出そうとしてしまいがちですが、警察や関係機関からの聴取の際に、「だれに」「なにを」以外の部分を細かに聞かれます。初めに聞いた情報と違っていた場合に、子どもが嘘をついていると思われたり、何度も思い出すことで心が傷ついたりすることがあります。相談一つとっても、大人が知っていなければならないことがたくさんあると思いました。(会員:スエナガ)
※1デジタル性暴力…デジタル機器やインターネットを介して行われる性的な暴力や嫌がらせのこと。代表例は以下。
●デジタルタトゥー:インターネット上に投稿者の意図に反して半永久的に書き込まれた情報や画像等を指すものであり、「刺青」になぞらえた表現のこと。
●性的ディープフェイク:生成AIなどを使い画像を性的に加工すること。
●セクストーション(性的脅迫):「セックス(性的)」と「エクストーション(脅迫・ゆすり)」を合わせた造語で、「性的脅迫」のこと。

