学校給食アンケート報告【おとな編②・牛乳選択制】
◆学校給食をみんなでかんがえよう◆
今回のアンケートでは牛乳の選択制について取り上げました。
なぜ、この話題を取り上げたのかというご意見もいただきました。それは福生市の保護者や子どもから給食の牛乳を捨てているのがもったいないという声が上がっていたからです。福生市では牛乳を飲まない選択をするには医師の診断書が必要です。しかし牛乳アレルギーの診断に至らなくとも、苦手だったり、体質に合わなかったりする児童生徒もいます。
実際には一口だけ飲んだり、一口も飲まなかったりして廃棄される牛乳があり、その食品ロスは食や地球環境などの問題に関わります。SDGsを学ぶ子どもたちにとって毎日捨てられる牛乳を目の当たりにすることは大きな問題です。多摩地域では武蔵野市や東村山市、多摩市などおよそ半分の自治体が牛乳の選択制を導入しています。
牛乳の選択制に<賛成>の意見…34件
「和食と合わない」「身体に合わない人もいる」などの意見が複数ありました。
●最初から飲まないとわかっているなら選べる方がよいと思います。
●牛乳に限らずアレルギー源となりうる食品は避けるのが人権だと思うので、牛乳の選択は当然行われるべきだと思う。
●現代の食事の栄養価は高いので、無理に牛乳で栄養を補う必要のないお子さんも多いと思います。食べ合わせが悪い場合もあるようです。また、実際に我が子に聞くと飲みきれずに牛乳を捨てる、欠席者の分を捨てる場面が多いそうです。
●大人になっても牛乳が苦手な人もいます。苦手な食べ物を無理に食べさせる教育ではなく、苦手なものに対してどう対応するのか(周囲の人に食べてもらう、事前に避けるなど)を伝える教育が必要だと思います。また、牛乳以外にもカルシウムを含む食材は沢山あるため、食べられないものがあっても、他の食材で補うことができるということを伝えることも必要だと思います。
●娘は、アレルギーではないものの、冷たい牛乳が飲めないため、無駄になってしまっている。公費で払っているということは、実質牛乳を飲まないのに支払っていることになっています。
●ほぼ毎日提供されるので、体調に影響する子にはつらいと思う。また、苦手な子の心の負担、捨てるという心の負担がなくなれば良いと思う。
●毎日のように一口も口を付けずに捨てられている牛乳があり、捨てている状況を子ども達が見ることはいいことではないと思う。カルシウムの摂取をするうえで牛乳が大切であると考えるならば、毎日飲まない人は結局カルシウムが足りていないということになると思う。牛乳に頼りきりにならない方がいいと思う。
牛乳の選択制に<反対>の意見…9件
「選択制にすることで現場の負担が増える(2件)」「好き嫌いで飲まない子どもがいるのでは」という意見がありました。「牛乳が苦手な子ども達なのですが、学校では頑張って飲んでいると言っているので、選択制ではない方が良いです。」「生産者への影響が心配」という意見がありました。