香害パネル展を開催しました
2025年7月18日(金)から20日(日)まで、福生市プチギャラリーにて「香害ってなあに?」パネル展を開催しました。「過敏症・香害を正しく知る委員会」の山口さんと中央大学の榎本教授にご協力をいただき、パネルを展示。三日間でのべ88名の来場者がありました。来場者の中には実際に困っている方も多く、「午前中の3時間は絶対に窓を開けない。階下の洗濯物の匂いが窓からすべて入ってきて困っている」「洗濯物を干されると具合が悪くなるから窓が開けられない。でも仲がいい人なのでやめて欲しいと言いづらい。」と話してくださいました。また、「お店に入ってくる人の柔軟剤の匂いが強く、座布団に付着した匂いがなかなか取れない。お客さんを断るわけにもいかない」という困りごとを話してくださる方もいました。「こういったことを人に話せない。おかしな人だと思われるんじゃないか。夫にもなかなかわかってもらえなかった。」という声もあり、まだまだ認知度が低いのが現状であると感じました。
夏場は洗剤のテレビCMが特に増えます。「一日中ずっと消臭」「一か月香りが続く」などといった売り文句があふれています。洗剤に含まれる消臭成分や香り成分はマイクロカプセルに閉じ込められ、洗剤1キャップに約1億個も入っているそうです。マイクロカプセルはすでに、血液や脳、母乳や胎盤からも発見されています。マイクロカプセルの溶剤は、ホルモンバランスに影響を与えることが研究で明らかになっており、EUなどでは規制が始まっています。日本ではこれまでの公害問題からもわかる通り、健康に影響が出始めても、因果関係が明らかでないことを理由にして規制がほとんど進みません。
今、店頭で売られているものを直ちに取り除くことはできないかもしれません。まず取り組めることは、パネル展に寄せられたたくさんの思いを多くの人に伝えることだと思いました。また、こうしたつらさを話せるような土壌にしていきたいと感じました。