7/18~20 香害パネル展を開催します

<その“香り”は、本当に必要ですか?>

先日せっけん運動ネットワークが主催する『新しい有害化学物質公害~香害~』という講演会に参加しました。香害とは、化粧品・合成洗剤・柔軟仕上げ剤などに含まれる合成香料(化学物質)のにおいによって、不快感や健康への影響が生じることをいいます。柔軟剤で使われている香料成分などを包むマイクロカプセルは、柔軟剤のキャップ1杯に1億個と言われ、環境中に放出されるだけでなく、すでに母乳の成分や脳の中の嗅球という臭いを感じる器官からも発見されています。

「香りがずっと続く」とうたっている洗剤のホームページにはその成分が載っていますが、香料だけでも26種類の化学物質を混ぜて使用しています。特に合成香料の添加剤として使用されているフタル酸エステル類は子どもの玩具などへの使用は禁止されている溶剤で、ごく微量でも生殖ホルモンに影響するとされています。特に妊娠中にフタル酸エステルにさらされると胎児のホルモンバランスが乱れ、男児の生殖機能の低下がみられるという研究などもあり、EUでは使用が規制され始めています。

また、この香害が原因となって「化学物質過敏症」を発症する人もいます。「化学物質過敏症」を発症すると、日常生活を送る際に使用される様々な製品に含まれる、通常では問題にならないような微量の化学物質に敏感に反応し、「頭痛」「めまい」「倦怠感」「脱力感」など健康に影響を及ぼす症状が発生するもので、その反応は個人差が大きく、また、ある時を境に突然発症することもあります。

自分も周りも、みんなが心地よく過ごすためには、まずは「知ること」が大切です。香害パネル展で、どんな風に行動していけばいいかぜひ一緒に考えませんか。

福生市プチギャラリーのサムネイル