【政策紹介⑦】自分と周りの人を大切にするための性教育の実現

みんなで作った 福生ネットの2023政策を、少しずつ紹介していきます!

■性別にかかわらず「働く」「暮らす」を共に分かち合う社会をつくる

●ジェンダー平等の視点で市の施策を見直す

●セクシャルマイノリティへの差別や偏見のない社会をつくる

●セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(生涯を通じた性と生殖に関する健康と権利)

の視点に立った医療と教育をすすめる

●幼少期から、年齢に応じた人権の観点からの国際基準の包括的性教育の実現

■幼少期から、年齢に応じた人権の観点からの国際基準の包括的性教育の実現                       タイトルの「自分と周りの人を大切にするための・・・」というのは、私が自分の孫たちに性教育の本を選んで、まず自分でも読み、そして渡すときにかけた言葉でした。

いつまでも小さな赤ちゃんでいてほしいような気持ちもしますが、孫の成長も大きな楽しみであることに間違いありません。おとなへと成長していく過程で、たくさんのことを学んでいくと思いますが、なによりも自分自身を大切にしてほしいこと、そして、そのことと周りの人を大切にすることが両立するように考えられる人になってほしいと伝えたい。そんな思いで、小学6年生と4年生の孫たちにプレゼントしました。

ユネスコでは、包括的性教育として、8つのキーコンセプトを掲げています。
①人間関係
②価値観、人権、文化、セクシャリティ
③ジェンダーの理解
④暴力と安全確保
⑤健康とウェルビーイング(幸福や喜び)のためのスキル
⑥人間の体と発達
⑦セクシャリティと性的行動
⑧性と生殖に関する健康

この8つのキーコンセプトを見てわかる通り、性教育は性と生殖の部分だけにとどまりません。人が生涯をどう送っていくのかという、大きな大事なテーマを包括的にまた継続的に行っていくことが必要だとしています。その教育の場としては、学校教育のみにとどまらず、家庭教育や社会教育としても扱っていくことが大事です。

一方、日本の学習指導要領では「性交は扱わない」「妊娠の過程は取り扱わないものとする」となっているそうです。その部分だけぼかしておくということではなく、トータルに進めていく中で、そのことについてもきちんと伝えていくことが必要ではないでしょうか。

性暴力という面から考えても、被害者にも加害者にもならないためにも、だれもが正しい知識として身につけるべきものでもあります。

福生・生活者ネットワークは、包括的性教育の実現を訴え、一人ひとりが大事にされ、自らの人生を自分らしく渡っていける社会をつくります。

■ジェンダー平等の視点で市の施策を見直す                                        ジェンダーギャップ指数とは、男女間の格差の状態や度合いを示す指数で、世界経済フォーラムが2006年から毎年公表しています。2022年6月の公表結果では、146ヶ国中、116位。

生活者ネットワークは、大切なことを決める場での男女比同数を目指し、防災会議のメンバーの女性比率のアップを訴えたり、男女格差の解消の意識付けにも関係する、学校の男女混合名簿への変更等を訴えてきました。

この学校等での名簿について、みなさんの卒業した学校ではいかがでしたか?いつも男子がまず「あいうえお順」に並んでいて、後ろに女子の「あいうえお順」が続く・・・となっていなかったでしょうか?こうした、男女別の名簿の使用は、まさにいつも男が前、女は後ろという意識付けにつながってしまいます。また、セクシャルマイノリティの子どもたちにとっても居心地が悪いのではないでしょうか?

福生市では、これまで小中学校10校のうち、男女混合名簿を使用しているのは4校のみでしたが、令和5年度からは、全校で混合名簿が使用されています。ジェンダー平等社会の実現に向けて一歩前進しました。

誰もが生まれたままの「私」で、互いの違いを認め合い、共に生きる豊かな社会は、だれにとっても生きやすい社会です。ジェンダー平等をさらに進め、個人として尊重される社会の実現を目指します。
(会員 阿南)

ジェンダーギャップ指数2022のサムネイル

ジェンダーギャップ指数