議会報告「みんなで話そう会」&「檻の中のライオン」紙芝居で憲法を考えよう
議会報告会「みんなで話そう会」
三原智子が、今までの1年間で行なった一般質問を中心に報告させていただきました。その後、参加者から質問やご意見交換を伺いました。
参加者からは、とても分かりやすかったとの感想をいただきました。
参加者からは、以下のようなご意見を伺うことが出来ました。(アンケートによるご意見も含む)
●福生駅西口に新設される公共施設について
●市民の表現の自由や主体的な関りなど公民館の在り方について
●「生理の貧困」女性議員のきめこまかな発言をどんどん出してほしい。
●公園の整備計画について、
●誰でもトイレの名称変更についてなど
●災害に関する市の部署の女性の割合など
同時開催「檻の中のライオン」紙芝居で憲法を考えよう
憲法を改正する動きがすすみ、改正のための国民投票法の改正などが行われています。
憲法改正は国民にとって重要な問題ですが、あまり報道で取り上げられず、一部に危機感を抱く人がいるものの、全体では世論の盛り上がりが少ないように思われます。
改正する必要があるのか?どこを改正すべきか?時間をかけて議論することが必要です。
今回は、まず改めて日本国憲法とは何?から始めてみる事と、憲法についてみんなで話してみる時間を持ちたいと思いました。
始めに15分ほどの短い時間でしたが、憲法についての基本的をわかりやすく解説した紙芝居「檻の中のライオン」を見ました。
「檻の中のライオン」とは
楾大樹(はんどう・たいき)弁護士が、多くの人に憲法を知り考えてもらうため書いた「憲法がわかる46のお話 檻の中のライオン」をもとに、講演会をおこなったり、誰でも憲法が学べるような紙芝居をつくったりしています。
福生ネットでは2018年に、楾弁護士をお招きして「檻の中のライオン」憲法学習会を開催しました。
2018年 福生ネット 憲法学習会「檻の中のライオン」 報告
「檻の中のライオン」では、国家権力をライオンに例え、憲法を檻に例えています。
憲法を守る義務は政治家や公務員など国家権力を持った人にあります。
これを立憲主義といい、現在の日本国憲法は立憲主義です。
立憲主義により、国家権力が国民の人権や自由を侵さないようしています。
今の日本ではピンとこないかもしれませんが、現在戦後77年、歴史的にはほんの少し前の戦前戦中の日本では、政権を批判したら投獄されたり暴力的扱いを受けたりしました。政権に都合の悪い情報は隠され、無謀な戦争でおおくの国民の命が犠牲になりました。
そして、今でも世界を見れば、政権を批判したり人権を主張する人々が、弾圧を受けたり、命の危険にさらされているようなことが度々起きています。
自民党の改憲案 国民投票法(補足資料、説明)
◆現在の憲法を知るために、自民党の改正案の主なものをわかりやすくまとめた表を参考にしました。
2021年6月に憲法改正の是非を問うための手続きを定める改正国民投票法が成立しました。広告規制や運動資金などの問題点は今後検討し、施行3年後をめどに法制上の措置などを講じるとされていましたが、最低投票率の問題を含め懸念残されています。
国民投票が実施されるとなれば、様々な意見の対立があり、各自の意見の主張が喧伝されると予測できますが、広告宣伝費をたくさん使える方が有利になることが懸念されています。それらの規制はまだ議論中です。
インターネットが普及した今、インターネット情報の在り方も国民投票法では議論されています。
みなさまの感想やご意見から
ロシアのウクライナ侵攻のニュースが日々流れる中、
参加者のみなさんからは、この事態を念頭に置いたご意見がでました。
ウクライナの現状から、武力が必要だとの世論に傾いていくことの危うさ、
日本も他国から侵攻される危惧や、戦争はよくないが最低限の軍事力や
監視体制は必要ではないか?というご意見などもありました。
どうやって日本と世界の平和をつくっていくか?戦争の放棄を謳った憲法とは?
これからもよく考え話し合わなければいけない問題です。
また、次世代へどう伝えていくかも話題になりました。孫が「三権分立がちゃんとできてないのはおかしい」と言い出し驚いたが、学校でディスカッションの授業を受けていたそうです。教育の大切さと、子どもたちと家庭で政治のことなど話す機会をつくっていくこともいいことですね。
子どもを持つ参加者からは、「理想を子どもに語れるようになりたい。」との発言もありました。
また、社会の現状について、無関心が増えたことや、年を取るとめんどうで選挙に行かないという人が身近でおおいとの指摘も。
フェイクニュースなどという言葉がよく聞かれるようになりましたが、「情報に惑わされないようにしないといけない。」とのご意見も。
そして、「私たちの社会の問題を批評家としてではなく自分の生き方として考える必要がある。」とのご意見、まったくです!
他にも以下のようなご意見をいただきました。
- 憲法は前文が大切。すべての条に関わる前文に立ち返り、国民みんなで考えてみることが大切。
- 国民投票法では最低投票率が問題。少ない投票率で憲法が変えられていいのか。
- 普段の生活の中でも自分の意見が言いやすい民主的な社会環境、憲法を活かす行動が大切である。
- 自民案「基本的人権」削除が気にかかる
- 天皇について「象徴」が「元首」はとなるところが気になる
- ジェンダーの視点を持って見ると自民党案新設24条が気になる。離婚後の養育費未払い問題などがある
- 自民党案はよく知らなかった。自民党との対比がよくわかった。
- 檻ライは理想論に感じる、どうやったら実現できるか。今は上の人の権限を裁く人がいない。
参加者からのインフォメーションも
会の全体を通して、「どんな意見も言える雰囲気が良い。」 「みんなの一声が聞けてすごくよかった。」「いろいろな意見があると実感した。」 「知らないことが聞けて勉強になった。」など嬉しいご感想をいただきました。 また、アンケートからは、一般質問などで話題に上がらなかったことも聞くことができました。 ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
次回もおおくの皆さまのご参加をお待ちしています。
最後に参加者から自分が関わっている市民活動などのインフォメーションもいただきました。
一緒に紙芝居をしたり憲法のこと話し合いませんか?
憲法について、知ること考えることは大切です。
紙芝居や本などは福生ネットにあります。
一緒に紙芝居をしたり、憲法について話し合いませんか?
今回はあまり時間がありませんでしたが、
前文や条文一つ一つをもっと詳しく取り上げることもできます。
憲法改正手続きの流れ
この会のなかでは、時間がなく触れられませんでしたが、参考に憲法改正の流れを記載します。
憲法改正案 「衆議院では100人以上」「参議院では50人以上」の賛成で提案され、
憲法審査会で審査
国会 衆議院で総議員の3分の2以上の賛成 → 参議院で総議員の3分の2以上の賛成
国会の発議による提案
国民投票 有権者の投票過半数の賛成
憲法改正成立 天皇が国民の内において公布