議会報告&福生ネット通信80号を発行

三原智子の議会報告&福生・生活者ネットワーク通信80号を発行しました。
配付ご希望の方は福生ネットまでご連絡ください。定期的にお届けします。

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生活者ネットワーク 議会報告no.80

上記紙面の掲載文です

一般質問

1 DV・デートDVの未然防止策と被害者支援

コロナ禍でDV被害が増加しましたが、防止策の日頃からの取組が重要であると考えます。日常的な取り組みとコロナ禍においての取組等について質問しました。
回答では、「女性に対する暴力をなくす運動」期間中(11/12~25)は、本庁舎1階に特設コーナーを設け啓発を行った。日常的には、「女性悩みごと相談カード」を公共施設等の女性用トイレへ設置するなど、相談先を周知している。デートDVは、中学1年生向けの男女共同参画啓発用ガイドブックで相談先等を掲載、成人式でチラシを配布し啓発に努めている。コロナ禍での取組は、男女共同参画情報誌「あなたとわたし」で「コロナと男女共同参画」特集、全国共通「DV相談ナビ」「DV相談+(プラス)」等の相談窓口を掲載し周知したとのことでした。
「女性に対する暴力をなくす運動」を本庁舎だけでなく、駅頭などオープンな場所で行なうことで、無自覚に加害者となることを防ぐ効果があると考えます。被害者となり得る人だけが注意するだけでなく、加害者にならない認識を広げる啓発を要望しました。

2 自殺防止対策

コロナ禍において女性の自殺者数が増加していることが問題になっていますが、令和3年になってからは、年々減少していた男性の自殺者数も増加に転じています。市職員の意識等が重要であると考え、市の考え方と取組について質問しました。また、自殺対策の要となる各課長で構成される福生市健康づくり事業推進会議の実施状況について質問しました。
回答では、各課が市民サービスを提供する中で、自殺予防の視点からも支援を行う。気づく、声をかける、共感することが非常に重要。職員研修等も行う。新たな取組として、民生・児童委員を対象としたゲートキーパー研修や駅頭での自殺予防キャンペーンを予定しているとのことでした。
福生市健康づくり事業推進会議は、コロナ禍で十分に機能できていないことが課題として挙げられました。今まさに必要な会議であり、工夫して課題に取り組むよう要望しました。駅頭での自殺予防キャンペーンは3月実施とのこと。通学で駅を利用する高校生にも啓発できるよう春休みになる前に実施してほしいと訴えました。

3 小・中学校における自殺防止に向けた取り組み

令和2年度の児童・生徒の自殺者数は、過去最多となりました。喫緊の課題となっている自殺防止の取組について質問しました。
回答では、都教委が開発したDVD教材「SOSの出し方に関する教育」を活用。発達段階に応じて保健体育や道徳の授業で実施している。児童・生徒が悩みや不安を抱え込まないよう、教員は小さな変化を見逃さないようにすることが大切。DVD教材により、教員経験に左右されることなく対応できるようにしている。「相談する時、受け止める時等の言葉例」等を参考にしているとのことでした。
コロナ禍で、家庭環境に変化のあった子どももいることを考え、家庭と連携して子どもたちを見守ってほしいと訴えました。

4 全ての子どもたちに学ぶ機会を確保すること

感染症への不安を理由に、学校へ登校できなかった子どもの学習機会の確保について質問しました。
回答では、学びを止めない取組を行うことは重要。iPadを活用し、オンラインによる学習を行うよう、各学校に通知した。留意事項について校長会で共通理解を図り、指導主事が各学校へ訪問し、指導・助言を行った。自宅にいる児童・生徒にとっては、教室で行われている話合い活動に参加できたことや、友達との交流ができたことなど、不安を解消することができた、という声が寄せられているとのことでした。
登校できない子どもは教員の目が届きにくいことを考え、家庭とのさらなる連携の重要性を訴えました。

 

「LGBT自治体議員連盟研修会」
  ~2021年12/19日(日)新宿区役所内で開催 オンラインにて参加~

LGBTは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとったもので、性的少数者の総称として使われています。
今回の研修会のテーマは2つ。ひとつは、「近年のトランスジェンダー(性自認が体の性と異なる人)バッシングを考える」と題し、一般社団法人「にじーず」代表でトランスジェンダー当事者としてLGBTの子ども・若者支援に関わる遠藤まめた氏の講座でした。「女性の安全」を理由としたトランスジェンダー排除言説が問題になっています。その実態と正しい情報をもとにした堅実な議論の必要性について考えました。LGBTの割合は人口の約10%ですが、トランスジェンダーに限れば人口の1%にも満たない少数です。実際に会って、その生活に触れる人は圧倒的に少なく、本来は多くの困りごとを抱えているにもかかわらず、想像のもと議論されるので迷惑をかける存在とイメージされてしまいます。
もうひとつは、宝塚大学看護学部教授・日高庸晴教授の講座で、調査データをもとに、当事者が学齢期に直面するいじめ被害・不登校やゲイ・バイセクシュアル男性の自殺未遂リスクの高さ、トランスジェンダーが外出時に直面する困難や中高生の制服問題などを解説していただきました。
あらためて、情報の受け取り方や発信の仕方が大切だと思いました。今回の学びを今後の活動に活かしていきます。
※福生市議会において「パートナーシップ制度・ファミリーシップ制度に関する陳情書」が全会一致で採択されました。(12/17)

福生災害ボランティアチェーンソー隊イベント
 薪となる木の配布と「子どもも大人も遊んで木育」に参加しました !
   ~12/12(日)福祉センター駐車場にて~

福生災害ボランティアチェーンソー隊は、自然災害発生時にチェンソーを利用したボランティア活動を行いますが、現在は主に多摩川中央公園周辺の、洪水時には流されて下流での被害が懸念されるニセアカシアの伐採等を行なっています。
社会福祉協議会と協働のイベントでは、伐採した木を活用した薪となる木の配布や丸太切り体験、チェーンソー隊から教わるロープワーク、どんぐりクラフトやクリスマスリースの土台作り等をすることができ、穏やかな青空のもと100名近い参加者が思い思いに楽しみました。私もクリスマスリースづくりにチャレンジ!みんなでおしゃべりしながら楽しいひと時となりました。

ココロは青空

久しぶりに会った近所の小学生。もう六年生になったとか。まるっとしてかわいらしかった少年が、背は私よりも高くなり、声はだいぶ低くなっていました。
子どもの成長はあっという間で、楽しみでもあり、うれしくもあり、さみしくもあり・・・中学生になっても、近所のおばちゃんを忘れないで、見かけたら声をかけてほしいなー。
そんなつながりを、これからもつくっていけたらいいなーと思います。

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福生・生活者ネットワーク通信80号

上記紙面の掲載文です

福生市の施設を考えよう! 市へのヒアリング報告

福生ネットの活動として、気になるテーマをみんなで考えるために市へのヒアリングも行っています。昨年11月9日、将来的な市の施設の建替え計画と、福生駅西口再開発について、企画財政部行政管理課長にお話を伺いました。ヒアリングへは福生ネット会員や福生ネットが呼びかけた市民の方々が参加しました。

福生市の40年後を見据えて

●福生市の現状
福生市では現在、防災倉庫など小規模なものを入れ98の公共施設があります。市の人口一人当たりの公共施設延べ床面積が都内26市の平均と比べ多い方です。(福生市約2.54㎡ 都内26市平均1.95㎡)
市の施設は、建築後30年以上の建物が3分の2となり、建て替えや補修を考えなければいけません。現在ある建物を長寿命化すると今までより維持費が2倍くらい増えるなどの試算もありました。
●人口減少予測と公共施設の削減
市は、令和3年11月現在の人口約5万6千人が令和42年には約3万8千人に減少すると予測しています。人口予測をもとに公共施設は今後40年かけ20%くらいの削減を目標としていますが、推計人口からすると35%削減案もでています。
●市の計画
「福生市個別施設計画」は、令和3年度から令和42年度までの40年間という長い期間の計画で、公共施設の長寿命化や集約化・複合化の方向性を示しています。その方針に基づき、集約化や複合化を具体的に考えたのが「公共施設再配置基本方針」です。それによると
◆福生駅前と「文化の森」周辺で拠点集約型施設、中央館機能(市内で1か所あれば充足する拠点施設)を誘導する。※文化の森とは市民会館・中央図書館周辺のエリア
◆地域対象施設(図書館分館、公民館分館、地域体育館、児童館等)は市内を4つのエリアに分け、1エリアに小学校を1校ずつ配置し、学校を核に集約化・複合化を図るイメージが提案されていました。
しかし現在7つある小学校を4つに削減するのは、教育の視点からまだ検討が必要との意見もあるそうです。学校施設は公共施設総量の4割を占め、削減目標への影響大ですが、重要な問題ですので充分な検討が必要です。
計画では、令和3年から12年までを検討の10年とし、令和13年ごろから段階的に実施することになっています。今は検討の10年ですので、市民のみなさんとよく検討していかなければと思います。

「福生駅西口再開発」について

福生駅西口再開発は、地権者による民間事業で、商業や住居スペースなどが新設されますが、その一部に、市の公共施設が入ります。令和5年から解体・整地・建設工事が始まり、令和8年に竣工予定です。
施設には、◆子育て支援機能◆保健センター◆マルチスペース(大)スポーツもできる可動式の座席600~800◆・マルチスペース(中)音楽、演劇、ダンス、集会など300席で音響にも配慮◆マルチスペース(小)6部屋 音楽・ダンス、学習室、展示室など◆図書館とブックカフェ◆住民票発行などの行政機能等が入ります。
86億円の施設整備費を使い、維持費としても年間8.5億円かかる施設は、市民の利用しやすいものにしたいですね。

参加者の声より
市民活動の経験者も多い参加者からは、マルチスペースの使い勝手、現在ある市民会館とのかねあい、運営の大切さ、人が集まる工夫、調理スペースの確保、環境配慮、多様な人々に使いやすい工夫など多数の様々な意見が出されました。

今回のヒアリングを担当していただいた課長は、今後もたくさんの市民の意見が聞きたいとのこと。福生ネットとしても市民の声を集めて届けていきます。

 

自殺をしなくていい社会づくりへ!

もしも自殺を考えるというところまで、追い込まれたとしても、なんとか踏みとどまってもらいたい。どんなことが起こったとしても、やり直せたり、助け合ったりできる。そういう社会づくりが必要です。
福生ネットでは、自殺対策を市としても推進してほしい思いから、ゲートキーパー研修の実施等を要請してきました。
ゲートキーパーとは、自殺につながってしまいそうな人が示すサインに気づき、声かけや傾聴、そして支援につなげ、見守るといったことを適切に行なえる人です。国の自殺総合対策大綱の中でも養成することが掲げられ、国民の3人に一人はゲートキーパーについて聞いたことがあるようにするということを目指しています。
福生市では、これまで職員への研修を進めてきましたが、令和3年度は民生委員・児童委員の方々へも研修を広げました。
「生きることの阻害要因」は人それぞれですが、まずは市役所職員や民生委員など相談窓口に立つ人たちが、研修を受けて相談者を受け止めてくれる体制は、ひとり一人の命を大事にする社会づくりへつながっていきます。

 

令和4年度予算に対する望提事項提出

日ごろの活動や、市民からいただいた声をもとに、市の予算への要望事項を毎年ごとに提出しています。昨年11月2日、令和4年度予算に関する要望事項を加藤市長に提出しました。加藤市長とは以下のような要望についてお話しさせていただきました。
◆コロナ禍で浮き彫りになった問題ー子どもの遊びの大切さ、自殺の増加などに対する対策 ◆「子ども・若者」への施策の充実 ◆ヤングケアラー問題 ◆多様な性を認め合いジェンダー平等を目指す ◆パートナーシップ制度の導入 ◆学校の長期休業中に希望する子どもへ給食の提供をする ◆国際的な避難所運営の基準であるスフィア基準に則った避難所運営 ◆コミュニティバス導入へ向けた調査 ◆プラスチックごみ削減(ペットボトル排出抑制)とマイボトルの携行推進のためボトルディスペンサー付き給水機の設置等
全要望については、各項目ごとに詳しく検討していただけるとのことでした。

 

ネット―ク

なかなか実践ができませんが、断捨離とか片付けの話題を本や雑誌、ウェブサイトでよく見ています。最近は極力モノを減らすミニマリストが発信するネット動画も見ます。こんなにモノが少なくても生活できるのかと感心します。
大量消費大量廃棄は今、地球環境に多大な負荷をかけています。しかしミニマリストたちを見ていると環境問題というより、まず自分の幸せを追及しているように見えます。大量のモノに振り回される生活を捨て、本当に自分にとって大切なモノを見つけています。自分の幸せの追求と地球環境に今必要なことが繋がっているのがとても興味深く、新しい時代の流れを感じます。(クロサワ)