特別定額給付金事業に関する要望書を提出しました

福生・生活者ネットワークは、4月24日に特別定額給付金事業に関する要望書を提出しました。

感染予防のため、三原智子から担当窓口に書面提出するのみとしました。

 

配偶者からの暴力を理由に避難している方、外国人、障がい者、ホームレス、ネットカフェ生活者など、弱い立場の市民へは特に配慮が必要です。わかりやすい周知や担当者と窓口の連携などを求めました。
また、給付金の受給権者は世帯主となりましたが、今後、給付金や支援金等が支給されるようなことがあれば、個人宛に郵送することを検討するよう求めました。

 

公園に利用についてのお知らせが表示してありますが、とても分かりにくかったので、子どもにもわかりやすい表示を提案し、対応していただきました。

 

以下、要望書全文

 

2020年4月24日

福生市長 加藤育男様

福生・生活者ネットワーク

代表 風間千晶

福生市議会議員 三原智子

特別定額給付金事業に関する要望

 

市長をはじめ職員の皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、少ない職員体制で、今までにない緊急事態の中、職務にあたっていただき感謝申し上げます。

さて、4月20日付総務大臣の通知の通り、特別定額給付金(仮称)事業が実施されるに当り、実施主体が市区町村となることから、以下緊急に要望します。

一. DV等被害者への給付について

内閣府および総務省から「配偶者からの暴力を理由とした避難事例における特別定額給付金関係事務処理について」(4月22日付け)にあるように、確実にまた安全に給付されるように求めます。また、給付開始までの時間が少ないため、該当者に対して速やかに周知してください。さらに、給付の実務にあたっては、DV対応の担当者も配置し、連携して対応できるよう求めます。

 

二.外国人や障がい者ほか配慮が必要な市民への対応について

外国人や障がいのある対象者へは、わかりやすい日本語や多言語による情報提供をお願いします。また、ホームレスやネットカフェ生活者など住民票を持たない人も登録により支給を受けられるとなっています。登録申請には速やかな対応を求めます。児童養護施設など施設生活者について課題が生じることも予想され、さまざまな相談に応じられるようホットライン開設やホームページ活用を求めます。

 

今後について

新型コロナ感染の終息には時間がかかることが予想され、給付金や支援金は今回だけとは限りません。下記のように要望します。

一.給付金の申請について

給付金の受給権者は世帯主となりましたが、申請に当り必要となる申請書の郵送を世帯主宛ではなく、個人宛に郵送できるようにすることの検討を求めます。配慮が必要な事例は、DV等被害者だけではありません。世帯のあり方は多様化し、DV等被害者に加え、虐待を受けている子ども、施設入所者、など、配慮が必要であり、同居していても関係性が悪く、世帯主が全てを取り上げてしまう可能性など、本当に必要な人にまで届けられないのではないかと危惧するものです。確実に必要な個人に届けるために、申請書の郵送先を個人宛にしてください。

 

二.給付金の振込先について

一.が実施できない場合(同一世帯への郵送のため、一括して送付しなければならない場合等)であっても、給付金の振込先を給付対象者ごとに指定できるように策を講じることを求めます。たとえば、同封する申請書類を給付対象者ごとにし、給付対象者ごとに異なる振込先を指定することができるようにする等、世帯主が、世帯受給権者として使い道まで決めてしまうことがないようにすべきです。ただし、同一口座に振り込みを希望するものにおいては、それを可能とすること。

 

以上、迅速かつ確実に必要な方に給付されるよう、よろしくお願いいたします。