エネルギー政策に関する要望書を市長に提出
福生ネットは、生活クラブまちにしたま地域協議会のメンバーとして、3月29日に福生市長にエネルギー政策に関する要請書を提出しました。
要請書で、東京都が、原発に頼らない脱炭素の東京再生可能エネルギー推進を軸としたエネルギー政策を推進するよう福生市としてはたらきかけを求めました。
以下が要請書の内容です。
要 請 書
●趣旨
東京都が、原発に頼らない脱炭素の東京再生可能エネルギー推進を軸としたエネルギー政策を推進するよう、福生市としてはたらきかけてください。
2011年3月11日に発生した東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故は、東京都民のみならず日本国民に原発の安全性への疑念や放射性物質拡散に対する不安をもたらしました。この事故を契機に、再生可能エネルギーの導入は、安心して利用できるエネルギーの安定的な確保及び温室効果ガスの排出の抑制を図る上で重要だとの認識が広がりました。
しかし、国のエネルギー基本計画の見直し作業や再開した原子力委員会では、原発を推進する議論が盛んです。
原発の再稼働を止めるには、電力の最大消費地である東京から、原発に頼らない再生可能エネルギー導入を推進することが重要です。このことは、さらに都内のエネルギー自給の向上を図り、地球温暖化対策の推進及び地域経済が発展することにつながると考えます。
都は、昨年度「環境基本計画」を改定し、2030年までに再生可能エネルギー導入目標を30%にしましたが、国においては、原発再稼働の動きを前提とし、再生可能エネルギー導入には後ろ向きな姿勢さえ見えます。
エネルギー政策の基本は、地域です。市は、電力の最大消費地である自治体としての都を動かし、国を動かしていく役割があると考え、以下に提案します。
●提案項目
1、都が、原発に頼らない、脱炭素の東京再生可能エネルギー推進を軸としたエネルギー政策を推進するようはたらきかけてください。
① 東京の再生可能エネルギーの電力利用割合について、現行の目標値「2030年までに30%削減」を前倒しでの実現に向けて努力するようはたらきかけてください。
② 地域の経済循環の視点で、再生可能エネルギー導入を促進する自治体・民間団体を支援するよう提案してください。
2、都が、脱炭素化を軸に、エネルギー効率化が第一のエネルギー源となる政策を推進するようはたらきかけてください。
① 事業所の省エネ推進を支援するよう提案してください。
② 脱炭素に向けた、民間部門・公共部門の創エネ・省エネ・断熱化をすすめるための支援を提案してください。
以上です