歌舞伎町でツバメの巣を探す!ツバメ目線の環境調査

左:日本野鳥の会東京 飯田陳也さん 右:日本野鳥の会自然保護室 荒鉄平さん

 
日本人の暮らしとともに生きてきたツバメ。
東京・生活者ネットワークでは「みどりと生き物調査」を継続して行い、今年はツバメに着目した生き物調査をしています。7月31日に「調査のための学習と観察体験」に行ってきました。
 

東京ネット事務所のある歌舞伎町で、日本野鳥の会の方を講師にお迎えし、ツバメの生態などのお話を伺いました。

 

ツバメのこと

●ツバメは人がいないところには住まない。原発事故で全村避難になってしまった村に毎年来ていたツバメがこないのだそうです。

●ツバメの減少要因として
1番カラス 2番人に巣を外される 3番カラス以外の天敵  4番農地や自然環境の変化 5番住宅建材や工法の変化・・・

●東南アジアから子育てのために渡ってくるツバメですが、鳥インフルエンザの心配はないそうです。もしかかっていたら渡りの途中で死んでしまうそうです。

●日本野鳥の会では全国に呼びかけ「ツバメの子育て状況調査」を実施しました。都会では一つの巣あたりのヒナの数が少ないことなどがわかりました。
また、落ちそうな巣の補強の仕方や、ふん害の予防の仕方なども指導してくれます。

 
講義の後は、観察体験です。みんなで外に出て、ツバメの巣を探しました
 
こんな大都会にツバメの巣??
と半信半疑でしたが、あるのです。
大きなビルの地下駐車場の入り口に
 
あった!!
 

地下駐車場の入口裏 天井のへりに2つのツバメの巣があります

  
でも、小さい・・・。
巣の材料にも苦労するようで、それでもがんばって作った巣です。
 
もう時期的に、子育ては終わっているのでツバメはいませんでした。
 
 
 
  

ガソリンスタンドの天井と証明の間にツバメの巣

ガソリンスタンドの天井にも
 よく、こんなところに!!
 
 

 

 

 

 

 

ツバメのエサは昆虫です。
街路樹や、点在する公園、庭木などの緑が、ツバメのエサ場です。
都会に点在する小さな緑地を頼りに、ツバメは子育てしています。 

ツバメは人間の自然との共存の象徴のような生き物。
 ツバメにやさしいまちは、自然も大切にされるまち。
 ツバメの子育ても応援したいです!
 
そして、福生のツバメはどうしているのか?知りたくなりました!
 
ツバメ調査と少し離れますが・・・
 
本日の講師 日本野鳥の会東京 飯田陳也さん
 
 
東京オリンピックでカヌー競技場の予定地になっていた都立葛西臨海公園は、
野鳥の楽園として昔から大切にされていた場所です。
福生ネットも現地の視察なども行い、
大切な自然を破壊しての競技場建設に反対していました。
 
この計画は、最近見直されることになり、ほっとしています。
 
日本野鳥の会は、この計画見直しを求めて運動していました、
その中でも、特に尽力されていたのが、飯田さんなのです。
長年の葛西臨海公園での活動経験や知識を活かし、
長期間に渡り、都に丁寧に見直しを訴え続けていたそうです。
野鳥や自然を心から愛しているのがよくわかりました。
ありがとうございました。