隣のまち昭島に生活者ネットワークの都議がいる!そう思うだけで、なんとなく心強く感じています。でも、まだまだ福生ネットのメンバーや、回りの人たちにも、石原都知事は有名でも、都議会=「?」という感じがありました。
そこで、昨夏の都議選で昭島から初当選を果たした生活者ネットの星さんから、都政のこと、議員になって体験したこと、何でもいろいろ聞いてみよう!とこの都政フォーラムを開催しました。
星さんは都議になってまだ半年くらいです。私たちと同じ生活者の感覚で体験した都政のお話しは、興味深く、親しみを感じました。昭島の市議会議員を3期務めた星さんですが、市議と都議ではずいぶん違うようです。一般質問の時間もとても短く、議会は形式的だそうです。
築地市場の移転の問題は、土壌汚染だけと思っていましたが、そもそも広い豊洲への移転は、大規模な加工工場を併設したかったため、市場で切り身をパック詰めしてスーパーなど大店舗に供給するようなニーズに答えるためなのだそうです。そんなことに都税を使ってよいのか?このことは食文化の問題にも関わる重要な問題です。そのような視点を初めて知り、テレビのニュースだけではわからないものだと思いました。
青少年健全育成条例では、条例の中に実在の青少年と非実在の青少年(マンガやアニメのキャラクターのことです!)が一緒に盛り込まれているのだそうです。条例を検討するために見た実情は酷いもので、未成年を守ることの必要性を強く感じても、非実在青少年の議論の方が盛り上がり、表現の自由という観点からは簡単に賛成もできず、とても悩んでいるとのことでした。
ネットカフェの規制の問題で、いいネットカフェと悪いネットカフェの視察などもしたとか。
とても忙しそうですが、生き生きとがんばっている星さんに会えて、都政を身近に感じました。政権交代した今、溜まった悪いところをどんどん出していく時、と星さんは言っていました。
現在生活者ネットの都議は3人。都議会は、圧勝したとはいえ過半数に満たない民主党、都知事の与党として議会の中で抵抗する自民党、存在感を示したい公明党などの中で、たった3人ながら、市民・都民の立場にすっきりと立った生活者ネットの意見が、大きく影響しているそうです。新しい政治を求めた市民の願いが実現できるように、星さんにはこれからも頑張ってほしいと思います。